こんな物が欲しかった!
最近、アンテナマッチング回路にコンデンサーを使ったCマッチ(Capacitor Tuning)を良く使います。
他の人があまり使って無いのでよけい使ってみたくなりますね。
少しCマッチにかぶれているかも知れませんが・・・・?原理は簡単、中は「ポリバリコン」なのだ。
HF帯ではコンデンサーの容量も多くかなりラフでも作動します、Cを可変してSWRを合わせたい時が有りますが今まで手持ちのコンデンサーを数多く用意して交換しながらSWRを調べていました。 21MHzに運用する機会が多くなって、アンテナも50MHzと比べると大きくマッチング用のコンデンサーも大きくなります。
そこで「ポリバリコンを買って来てケースに入れて使うようにしたら便利だろう」と思い早速作って見ました。
すると、調整の手間が半分程度と簡単になりました、そうですバリコンを回してSWRの下がった容量を調べ固定のコンデンサに交換すれば出来あがりです。
アンテナの高さを変えると最適容量も変化するのも分かりFBです。作 り 方
材料はケース、ポリバリコン、SWとコネクターの組み合わせです。
ポリバリコンは2連の物が有ったのでこれをパラに接続して使う事にした、スイッチ(SW)はポリバリコンを直列と並列接続の切り替えと7MHz等容量が不足する場合コンデンサーを追加するSWだ。
コネクターはプラグとジヤックの両方を付け、アンテナの所に付けて利用し易くしている、これで変換コネクターの必要が無く使える。
プラグの方の取り付けは少し工夫している、それは取り付け金具を銅板で作り半田付けした物を使っているのだ。仕 上 げ
問題はめもり付けだ、写真のように紙(無地のシール)を貼り付けそれに書き込む方式にした。
コイルを付けてデイップメーターで測る方が正確だと思うが面倒なのでアンテナアナライザーでCを測定し、その値10PF間隔を鉛筆で書き込み再度確認して黒ペンで上書きした。HFではかなり乱暴な書き込みでもそう狂ってない様だ、これで測った21MHz2ELの八木はガンマーマッチだがSWRもピッタリ下がっている。
何とか使える様だ!最大容量が440PFなので「3.5MHzは使えないかなー」と、この点が悩みの種だが、必要な時が来たらその時考える事にした。引き回しの為か最低容量が30PF近く有って結局30−220PFの可変幅+220PFの固定コンデンサーで440PFになっている。(200PFのコンデンサーが欲しい所)
ポリバリコンは2連の物を接続しているので、これをSWで片方切り離せば別バンドとなり、最小容量が減ったものとして使える。
今の所30PF以下が必要となる事もほとんど無いのでバンドSWの取り付けは省略した。可変幅で220-250PFが抜けているので、ここも直すか問題有り。
注意事項
ポリバリコンなのでQRPP以外付けたままでは運用出来ない、送信すると中のプラスチックが溶けるかもしれない。
従って、これはマッチングを調べる道具です、もし送信したい場合はそれなりの耐圧が有るもので作る必要が有る。
容量可変(測定)範囲
- 30−220PF
- 250−440PF(スイッチON)
- 直列または並列での接続が可能
材 料
- プラスチックケース
- ポリバリコン(手持ちの中波用2連)
- 220PF(手持ちのマイカを使った、一応測定器なので!)
- 2連3PのSW(スイッチ)
- 2PのSW
- コネクター(MP−5とMJ)
- それに0.8mm圧の銅板
Ver 1.0 1999/3 - Ver 2.0 2010/6