入 手 方 法
この測定機は1998年9月に手に入れました、当時円安で少し割高の物を購入しましたが現在では(99/1)、40,000円以下で手に入れることが出来ます。
米国から直接輸入した方が安いのですが、英語の下手な私は何か有った時うまく交渉が出来ませんので日本の商社から購入しました。
国内の業者だと簡単に文句も言えますし、何しろ英文の説明書では理解力の無い私は解読にえらく時間が掛かりBFです。
その点日本語にマニアルが翻訳されてるものが付いて来て、こちらとしては「如何使うのか!」に全力が注げます、まあ「無駄な(?)エネルギーを消費しないだけの費用が値段に入っている」と思っています。
日本では 日本通信エレクトロニック(株)、T.ZONE、RFインクワイアリー等数社で販売されている。使い道は一杯!
同社の説明書にはあれこれ「これでもかー」と言う感じで色々な使い方が出ている、ちょっと見ると「なんてすごい測定機なんだー!」と思いますが、結局使うのはアンテナのマッチングを取るのにSWRの測定が基本で他にプラスαが付いている程度になると思います。
もちろん人によっては送信機のネットワークの調整だけとか、周波数の測定だけとか使い方は分かれますが、アマチュア無線の方ではアンテナの調整が主かと思います。
[使用例 /こんなに使いこなせないよー! (^_^;)] 項 目 測 定 アンテナ SWR、インピーダンス、リアクタンス、レジスタンス、共振周波数、バンド幅 アンテナチューナー SWR、バンド幅、周波数 アンプ 入出力のマッチング、チョーク、トラップ、部品 同軸ケーブル SWR、長さ、速度係数、概略のQ/ロス、共振周波数、インピーダンス フイルター SWR、減衰量、周波数範囲 マッチング/チューニングスターブ SWR、概略のQ、共振周波数、バンド幅、インピーダンス トラップ 共振周波数、概略のQ 同調回路 共振周波数、概略のQ スモールキャパシター C、自己共振周波数 RFチョーク 自己共振周波数、直列共振 送信、受信機 周波数 本体の構成
同社では「MFJ-259B SWRアナライザー」と呼んでいます。 内臓バッテリー(乾電池単3型10本)、外部電源(11-16V MAX=150mA)で動作し内部は次の4つに分かれています。
- VFO 1.8−170MHz
周波数範囲は6バンドに分かれています(多少はオーバーラップしている)。
- 1.8−4MHz
- 4−10MHz
- 10−27MHz
- 27−70MHz
- 70−144MHz
- 114−170MHz
周波数カウンター
入力はBNC端子が別に有り、以前のMFJ-259がTTLレベルだったから少し感度が上がってる。
- 1.7MHzが10mVの感度
- 180MHzが100mVの感度
- 50ΩRFブリッジ
- 8ビットマイクロコントローラー
ハード面
- 外部電源は11V−18Vで動作する。
- 内部電池は単3型10個使用する(MFJ-258は8個だった)、充電可能電池も使用出来、内部のSWで充電できる。
- 消費電力はMAX150mAと乾電池はアルカリ乾電池でないとすぐに無くなる。
- 2分間周波数を変化させない場合等にスリープモードに入り消費電流が15mA以下となる。
ここはON/OFFの設定可。- 信号出力は3Vpp/50Ω(20mW)、高調は-25dB以下
画面スタート
パソコンを使っているので立ち上げに3つの画面が順次出て来てスタートする。
- "Ver"ナンバー:MFJ 259B Rev. 2.00
- 会社の表示:MFJ Enterprises (C)1998
- バッテリーの電圧チエック:Voltage OK 14.7V
電池の容量が少ないとここでストップする。- ここで画面はメインモードに切り替わる。
メインモード
ボタンを押すとその度に次の5つのモードに切り替わる。
- Impedance R & X
周波数、R、リアクタンス、SWRが表示される。- Coax Loss
周波数内でケーブル等のロスを読める。- Capacitance in PF
周波数でリアクタンスをCで表す、数PFから数1000PFの範囲。- Inductance in μH
周波数でリアクタンスをHで表す、0.1-60μHの範囲。- Frequency Counter Input
1.7-180MHzの範囲。アドバンス オペーレーション(mode)
GATEボタンとMODEボタンを同じに押して数秒すると"ADVANCED"と出て変わる。
このモードを利用するにはアンテナに対してかなりの知識を必要とする。
- Impedance
周波数、インピーダンスは650Ω迄、位相角、SWRが出る。- Return Loss & Reflection Coeff
リターンロスがdB、電圧反射係数がρ、SWRが出る。
リターンロスは38dBまで出るのでSWR換算1.01以下まで追い込める事になる。
SWR表示はMAX1.0でその上が1.1、ステップは0.1とこの間は表示されない。- Distance to Fault
ケーブルの長さを決めたりするのに使う、単位はFeetと使いずらい。- FauIt Distance
障害距離の測定、単位はFeetと使いずらい。- Resonnence Mode tune for X=0
共振点ですが周波数、R、リアクタンス、SWRが出ます。
簡単な使い方
▲ダイポール・アンテナの場合
- 平衡型アンテナですからバランが必要です、コネクターを通してアナライザーに接続する。
- 発信器の周波数を予定周波数の前後でスイープさせる。
- アナログSWRメーターを見て表示が凹んだ点(リアクタンスがゼロ)を探す、ここが共振周波数で有る。
- もし、希望周波数より低い場合はアンテナが長いので全体を少し短くする。
- ダイポールアンテナのRは普通73Ωになるのだが、設置の高さで大幅に変わるのでSWR1.5以下になれば完成だ。
- 更にSWRを下げるには別の方法が必要、例えばVダイポールのようにしてインピーダンスを下げる等の処置が必要。
▲1/4波長GPアンテナの場合
- アンテナをコネクターを通してアナライザーに接続する。
- 発信器の周波数を予定周波数の前後でスイープさせる。
- アナログSWRメーターを見て表示が凹んだ点(リアクタンスがゼロ)を探す、ここが共振周波数で有る。
- もし、希望周波数より低い場合はアンテナが長いので全体を少し短くする。
- 1/4波長GPアンテナのRは普通約37Ωになる、SWRは1.5以下になれば調整完了だ。
- 更にSWRを下げるにはRを上げる必要が有る、例えばヘアピン(L)を付けてインピーダンスを上げる等の処置が必要。
参考資料
- このページを作るに当たって、MFJ社のサイトをのぞいて見ました(99/1/19)。
- MFJ ENTERPRISES,INC.
HF/VHF SWR Analyzer Model MFJ-259B INSTRUCTION MANUAL- 日本通信エレクトロニック(株)
SWRアナライザー MFJ-259B 取り扱い説明書