PIC 45:Mikro C 赤外線リモコンA受信


赤外線リモコンA受信 Ver 3

 前回に続き「赤外線リモコン」の受信部分です。こちらも以前アセンブラで作ったものを移植したもので同じ動作をさせています、細かい動作は前回の説明などをご覧下さい。

 送信・受信がそろって初めて使えるものです。移植にはまだC言語になれていないこともあって、時間を使いました。以前ミスした所を忘れ同じミスをしてだいぶ動きませんでした。
 赤外線センサーの動作がLアクティブですがこれの設定を逆にしていました。今になって見ると同じ所で、また引っかかりました。
全体

動 作

 受信ですので常時通電します、この関係で待機電力として電流は少し流れています、これは仕方がありません。赤外線受信センサーで数mA、電源用の3端子レギュレータで合わせて4-5mAです。

実際に使う
 ICの初期設定後メインプログラムに入る。送信では8bitの0を送信していますが、受信では略します、ほかとの関係もあってです。
A.2bit分しかチェックしません。
B.[1]を待って、ここでタイミングを取ります。
C.3bitを受信し[0]、[1]を受信する。
D.5bitを受信し[1]、[0]を受信する。
E.[0]を受信する。
F.BからEまでをもう一度受信します。


 最後にdiviceや2回の受信DATAが合っているかチェックをします。
 チェックが終わるとスイッチの意味付けを処理します。ここでは実験なので「信号が来たらON、次の信号が来たらOFFの動作をしています。」眼で見えるようにLEDをON-OFFさせています。
 これらの処理はSOFTで色々変えられます。プログラムを理解すると良いですね。
 送信ボタンにピンが対応していますが、[6と7]の信号は全て消すコマンドにしています(送信の方は現在1.2.3.4の4つしか付けていません、ダイオードでボタンの追加は可能です)。
 Mikro-Cでソフトを作りました、元々アセンブラで作った物を移植したものです。
 同じなので差し替えて同じ動作をしているので、これで[プログラム]は良いだろうと思っています。

ハード

 基板は万能基板に組みました、量はありませんのでそう手間取ることも無いと思います。
 ICの端子GP0,1,2,4,5を出力として使いました(配線は0-4まで、配線は一部省略してもかまわない)。
 GP3は入力専用なので赤外線センサーを付けました。信号が入るとLレベルになります。
 送信ボタンが押されると、それに反応します。ボタンを押され続けると約200mSec間隔でパルスが来るのでそれに反応します。つまり、初めの信号でLEDが点灯し2回目でLEDが消えます。
 このような動作は、博物館などでボタンを押すと地図上のLEDが点滅するのを良く見かけますが、動作としてはこれに近いものです。リモコンなのでボタンの数は少ないですが・・・。

 ここではLEDを付けてON-OFFをしていますが、LEDの代わりにフォトリレー(各社によって色々な製品がある)に置き換えれば、大電流のコントロールも可能です。
 電源は「赤外線センサーが数mAの待機電流を消費する」ので電池は無理と判断、AC電源を使うことにしました。
 実際に何に使うかが問題でそれによってハードやソフトが大きく変ります。

回路図

回路図

実際に使う

 使い方ですが、5Vで使う場合は信号をそのまま接続出来ますが、AC100Vなどを使う場合は先ほど出ました「フォトリレー(同じ様な動作で、色々な名称が使われています)」を使います、小電流なら小形な物が使えます。トライアックの大電流のものも安価になっています。
 フォトリレーもFET系の物はON抵抗が少なくお値段も少し割高、直流から交流まで使える。サイレリスタ系はACをコントロールするのに使い、多量に使われているので割安で使えます。
 完全に直流ならトランジスタやFETをコントロールに使えます。これらの使い方に付いては一般論になるので省略します。

 当初ボタンを2つ付けてON-OFF程度の使い道を考えていましたが、8ピンのPICでも複数のボタンを付けられるので、少しボタンを増やしてみました。
 因みに秋月電子のACコントロールのキットは25Aまでのが250円(放熱無しで2A)とあります。半導体は無理がきかないので使う電流の5-10倍のものを選ぶと安心です。特にコンデンサーやコイル負荷の場合、一気に電流が流れるので注意します。
 数Ωの抵抗を入れて逃げるという手もありますが、参考になる記事があれば利用して下さい。
2009/APR/4

 [MENU] [MAIN MENU]

inserted by FC2 system