Toy-Car (TAKARA-TOMY) RX


 リモコン・カー(Toy-car)の受信の実験です。送信の逆をすれば良いのでタイミングをしっかりチエックすれば作動します。
 A/Bタイプの2つの系統がありますがこれは2人で遊べるためでしょう。買った時には既に決まっています、私のはAタイプのものでした。

 受信の所でタイミングは調べてあるので、Softで対応します。手順は次の様にすれば良いでしよう。

A] スタートビットのチエック
B] 次に来る5回の信号は[1]か[0]を調べます。
C] 19.2mSecの待ち時間をチエック
D] [A.B]の再受信をする。
E] 2回目の信号を受信して前の物と合っていれば、各5bitの受信処理をする。違っていれば何もしない。
 今回はLEDの点灯をさせる。

 以上で受信出来たことになる。表示させ続けるとモーターの場合は回り続けるので、0.3秒程度でリセットします。
 これで何回もパルスが来れば、信号処理をしてLEDは見かけ上点灯を続けます。本当は一度リセットしているので消えているのですが、早くて分からない。

 プログラム的にはタイミングを正確にチエックをする必要はない。「およそのタイミングが来れば受け取れば良い」とラフに考えます。動けば良いのですから。
 受信環境が厳しい場合は別ですが、あくまでもおもちゃですから…ほどほどに!

[ 問題点 ! ]

 入力待ちをしている時、なかなか信号が来ない時にカウンターを入れ時間を調べて待ち時間を抜けさせる事にしました。
 それはプログラム内で幾つかのループがあって、途中で止まってしまうと動かなくなってしまうからです。そこでリセットさせる[Watchdog Timer]を動作させ、何処でもループを抜け出せるようにしました。

 Watchdog Timerは初期の状態に強制的に戻す物でハード的に付いている物です。時間オーバーでリセットされる仕組みです。


[ 本物の受信部はすごい構造! ]

 リモコンの受信部分はかなり面倒な動作をしている様で、同じような物を作るには 手間と暇とお金が必要 です。(お金って、お茶やコーヒー・お菓子・ケーキ代などエネルギーの元です!)

 電池2本で動作しているので3V系(2.4V)で動作させている。しかもモーターを逆転させるにはPNP系のトランジスタを切り替えて作動させないと、モーターの逆転が出来ない。
 それにハンドルのコントロール、ソレノイドを作動させ左右にハンドルが動き前輪が動く仕組みになっている。芸術的に難しい!

 良く「こんな面倒なコントローラーが安く売っているなー」と感心する!作るの面倒になってしまった…へへえー!

 以前の逆転構造はリレーを中に入れてましたが、見るとリレーでは無く半導体で処理をしている様です。3V以下だとFETの利きが悪いのでたぶんトランジスター系を使っていると思われます。
 コストとの関係で結構厳しい動作を平気で使っているのを見ると、敬意を表したいほどです。さすがメーカーのエンジニヤさま・さまです。


[ 動 作 ]

 完全では無いがリモコンのボタンを押すとLEDが0.4秒ほど点灯し、リセットが掛かって消える。もちろんボタンを押し続けると信号が出続けるので、ボタンのLEDは見かけ上点灯を続ける(本当は一瞬消えたりしている)。つまりToy-Carが回り続けるという分けです。

 まだ細かい時間設定をしてないのでスムーズではないが、およそ想定していた動作が見られるようになった。
 よく観察すると「スイッチから指が離れる時にチャッタリングがひどい」様です。SWをぐっと押さないと信号が出ない時があります。まあ、メカニカルSWなのである程度しかたがありません。
 TVのリモコンみたいなゴム系のSWだともっと良いのでしょうけど…手に入りませんし自作も面倒です。

 順になおして行きたいと思います。現在のプログラムはこれです。

作成 [2013/1/21] 


TR部分の回路図

[ コントロールのTR ]

 コントロールのトランジスタ部分を調べて見ました。どうもブリッジ動作で、たぶん1.5Vで回るモーターかと思われます。

 TRのJ3Y・2TYは識別番号で、型番は分かりませんが2A程度流せるトランジスタと思われます。回路的には参考になる回路です。
 電源は乾電池2本ですから3Vか2.4Vで動作させます。

 コンデンサーは外さないと測定出来ないので面倒ですから調べませんでした。たぶん0.1uF/25V程度のセラミックコンデンサーでしょう。モーターの火花防止用で、ノイズ対策に入れている物です。

 結構細かく見ると、ノウハウが詰まっている様です。別に作るわけでは無いのですが「なるほど!」と思わせる所があちこちにみられ参考になりました。
 特にベース電流を決める抵抗値は色々実験をしないといけないのですが、2.4Vでも動くことを考えるとこのまま丸のみでも問題なく使えそうな回路でした。

 ちなみにTRに電圧を加える(1)と、右または左回転の動作をします。

[2013/1/29] 



     [MAIN MENU へ戻る]

inserted by FC2 system