リモコン TAKARA-TOMY Toy-Car


 最近リモコンの実験をしています。今回はおもちゃ自動車用のコントローラを調べてみました。
 周波数は同じですが「おもちゃの自動車独特なコントロール」で少し動作が違っています。変わっているので刺激を受け面白です。

[ フォマットは! ]

リモコン波形

 コントロールボタンが少ないので、全体的に見ると簡単な構成です。ボタンは4個しかありません、自動車を[先進・バック・右・左]のコントロールで、ボタンを押した時だけ走ります。

 先進とバックはモーターの回転を逆にしています。
 右と左は前輪のコントロールで方向付けをします。磁石を動かしています、いわばハンドルをコントロールしているのと変わりません。

 動きとしてはこんなものですが、車は思うように走らず部屋が狭いとあちこちにぶつかります。結構モーターは早いです。

 電池は単4を2個ですが、コントローラーも2個で全部で4個使います。これで結構遊べます。
 コントロール信号は5bitしかなく、ボタンが押されるとそのbitの信号を[1]にしているだけです。
 モーター部と(ハンドル)コントロール部は同時に押しても構わない。シーソーの様な関係で、(前進/後進)両方が一度に動作しない仕組みになっている。


[ 基本的なフォマット ]

リモコン波形 ☆ フォマット ☆

1] 5.92mSecのON-OFF信号
2] 5BitのDATAが続く
 0=620uSecの待ち信号+0.82mSecのON-OFF信号
 1=620uSecの待ち信号+1.52mSecのON-OFF信号
3] 19.2mSecの待ち時間
4] 1],2]の信号を再送する。
5] 130mSec後に、Keyが押されていれば1-4までを送信する。これはKeyが離れるまで何度でも繰り返される。
 「ボタンは押し続けるとトイカーは走り続ける」という仕組みです。
 下の写真は押し続けた場合です、2回目が出ている。
リモコン波形 リモコン本体

[ 赤外線の周波数 ]

 コントロール周波数は38.5KHzとTVなどと同じです。スタートbitからいきなり5bitの送信があって1グループを構成し19.2mSec後にもう一度送信し、受信側ではチエックし合致していればDATAとして取り入れる、と思われます。

 波形の所で5bitを左からA.B.C.D.Eとすると、リモコンボタン左←がB、右→がC、写真奥側↑がD、手前側↓がEです。赤外線LEDがあるのを基準にした。実際はLEDを外側にして操作する(手前だと自分のお腹に向かって赤外線が出る)。

 最初のbitはSWには関係無いようです。おもちゃの箱書きにはA:Bのグループがある様で、この辺の区別かもしれません。
 bitの構成はNEC式といわれている一般的なものに似ています。

 電池は2個で動作するのはうれしいですね、以前の物はほとんど5Vへアップして使っていました。
 電池ボックスは手では簡単に開かない、中央の小さな一つの丸穴に細いドライバーを入れこじると「パカーと開く」のでスライドさせて開ける(初めは分からなかった:分からない人って多いんじゃないのー)。

 リモコン部分のプラスチックの裏蓋に[2007 TOMY MADE IN CHINA]、[G0307]とあった。

作成 [2013/1/1] 


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