リモコン OLYMPUS Camera


メーカーのリモコン

 以前「ニコンカメラの赤外線リモコン」の実験をしました。他にオリンパスカメラを持っていますのであまり出番はありませんが、使えるようにしておこうとリモコンの実験をしました。

 ニコンカメラのリモコンとオリンパスカメラのフォマットはかなり異なります。オリンパスの方は後発の為かTVのリモコンにかなり近い物が使われています。  右の写真が以前購入した物で、ボタンがいくつも付いていますが、シャッターが切れれば良いので、今回の実験は「シャッター」コントロールだけにしました。

 「W/Tボタン」はTVのモニター時にズーム動作をさせる。「+−ボタン」はモニターで次の画面などの表示用。「CHボタン」は混信防止用にチャンネル指定で近い所で使う時に使います。

[ フォマットは! ]

 どんなDATAを送信すれば良いのか、と調べることにしました。Web上にあまりありませんが幾つか手がかりが有りました。試しにそれを参考に作ったのですが動かず「何かが悪い?」状態でした。
 説明不十分でフォマットがよく分かりません。これで動くとというDATAもありましたがPICでなくavrで手持ちの型番では無かったのでよく分かりませんでした。

 「フォマットはあちこちに幾らか出ている物で良い」と思っていましたが、想像したプログラムは動かなかったので違っていました。
 仕方なくしばらくそのままにして別の情報は無いのか探していた所、ふとオシロスコープで実測すればわかるかも知れない!と思い試した所、「波形」が出て来ました。

 と、いう事でオシロを使えば本格的に解読出来そうです。但し時間が有ればですけど(少し面倒!)…。



フォマット

[ フォマットの解読 ]

 方法は赤外線受光センサー(200円程度)の出力を単にオシロスコープに接続して見るだけです。但し、リモコンは非常に短時間しか発光していないので、発光した時に波形を取り込まなければなりません。

 実はそのような信号を見る仕組みがあります。オシロに付いている「トリガー」の設定で普通[AUTO]になっているのを[Single]に設定すると単発的な信号を取り込むことが出来ます。
 これもあまり安いオシロスコープでは付いていない(省略されている)物があります。中級(3万円以上か)といわれている物は付いているので利用して下さい。
 これもあまり長いDATAでは表示されませんので万能ではありません。メモリーの大きい物は別ですが…。

フオマット
1]9.0mSecのON-OFF信号
2]4.4mSecの待ち時間
3]32BitのDATA+Stop bit
 0=640uSeのON-OFF信号+480uSecの待ち信号
 1=640uSeのON-OFF信号+1600uSecの待ち信号
 Stop bitは0or1の信号(どちらでも結果は同じ)
4]39mSecの待ち時間
5]9.2mSecのON-OFF信号
6]2.0mSecの待ち時間
7]Stop bitは0or1の信号(どちらでも結果は同じ)

 周波数は38.5KHz辺が使われます。多少の誤差は作動します。

 オリンパスカメラのシヤッターコマンド:32bit
1]0b01100001=0x61
2]0b11011100=0xDC
3]0b10000000=0x80
4]0b01111111=0x7F
 1.2はメーカーの識別信号、3がコマンド、4は3の逆になっている[0.1.1.0.0....の順で送信する]。

波形

[ 赤外線の周波数 ]

 周波数は38.5KHz辺りで、これはデジタルのスイッチングでOKです。26uSecになるので13+13uSecのON-OFF信号を作ります。

 この辺の周波数はTV・ビデオ・エヤコンなどのリモコンに多数使われ、そこで使われるデバイスは安価に手に入ります。

 IFR-LED(赤外線発光ダイオード)は安価に多量に売られています。
 実験に使った物は「古いアナログTVのリモコンに付いている物を再利用」しました。IFR-LEDは1.5V程度から動作しますが電流を流す場合1.8Vぐらいの端子間電圧になります。

 高性能なセンサーを作るのは面倒ですから、動作する物(IC化されている)を購入した方がベターです(測定には使いますが、今回のリモコンには使いません)。

 写真のスペース部分が無い所が[0]、間のびしている所が[1]です。[オシロ:WON社 POS5022T:秋月電子扱い]



[ プログラムなど ]

 NIKONのリモコンを再利用してプログラムだけ変更し動作の確認をしたものです。プログラムはこれです。

 少し説明不十分ですが、これを入れて置きます。上の「フォマットの解読」の説明は次に予定している「東芝TV用のリモコン(我が家にあるTV)」に付いての説明も兼ねています(ほとんど同じ)。

作成 [2012/12/17] 


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