AVR 96 :Xtal OSC 3.579545MHz


ColorTV用の水晶を使って見る!
 カラーTVに使われている水晶は3.579545MHzで多量に使われているためか安価に出回っています、古いTVの中に必ず使われているので再利用も可能です。
 この水晶で周波数カウンタで使う基準時間が出来るか計算した所、調整すれば使えそうな事が解りました。

 当初「10mSが出せれば良いなー」と思って計算すると確かに数字の組合せがありました。
 100mSも計算が出来たので、ここを整理しておくと今後の使い道に役立つと思い計算してみると面白い事に広範囲の時間発生用として使える事が解りました。

分周設定時間その他
1x35791mS1mS単位で設定可能
1x16Bit Max18mSまで16Bit=65535
8x22375mS5mS単位で設定可能
8x447410mS以後5mS間隔で可-
8x16Bit Max140mSまで-
64x223740mS以後40mS間隔で可40mS単位で設定可能
64x559250mS以後50mS間隔で可50mS単位でも設定可能
64x16Bit Max1.16Sまで-
使用条件は「周波数の調整(半固定のトリマを使う)」が必要です。
水晶ですから10進で6〜7桁の表示用として使えます。
[例 34mSを使いたい場合]
T/C1を使って1mSが3579なので34*3579=121686 121686/8=15211で1/8と15211($3B6B)をセットすれば出来る。

試してみると!
 取り合えず手持ちのコンデンサを使って発振させてみると3.579545MHzの所が3.5789MHzで発振しています、更に追加すると3.5786MHzまで下がります。あまり下げると安定度が低下するのでこの辺まで許容して調べると次の表の様になりました。

 ここでは1/8/64の分周で計算しましたが他に256/1024があるので長時間の設定も出来ます。これらを使うとかなりの広範囲に利用出来ます。TV用の水晶は安価に出回っているので入手に事欠きませんとても便利です。
 周波数調整はコンデンサの容量で変わります、下げるのは簡単ですが高くする事は出来ません。元々若干高めに製造されてますがそれを越えて高くする事は出来ませんから「公表周波数より高い方は考えない」方が良いでしょう。

使えそうですねー
 計算をするとかなりの時間が取り出せるので特殊な水晶を買わなくても、avrの設定だけで色々な所に使えそうです。
 周波数カウンタでは良く10.24MHzを使いましたが3.58MHzでも使える事が解りました、ただ全体の処理能力は低下しますがたいていの使い道はこの程度の物で間に合います、10MHzより消費電流も低下して面白いです。

2004/FEB/25 


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