AVR 106 :Xtal OSC の使い方 U


IDジェネレータに付いて
 ICの発振周波数と送信周波数を一致させることを考えていました、これのメリットは発振関係が1つで済む事です。
 所が考えて見るとICの発振は出力が極めて弱くて送信で使う場合、必要とする出力まではかなり増幅する必要があります。

 これは送信系の発振を別にした方が効率良く、時計機能として発振は専念させる方が得策と思いました。これだとICの発振は弱く、外部に漏れる事も極めて少なく同じ様な周波数を使っても影響を与えません。
 一方送信機系は全体のバランスから見ても、一まとめにする方がまとまり易いし既に送信機の構成は先輩が考えた物があるのでそれをまねした方が製作も無難で安全です。

60分タイマー
 今までの実験は3.52MHz(1024/250/825)でしましたがカラーTVの水晶で計算すると1024/160/1311で3.579904MHzとなり何とか調整出来ます。こちらは基準発振と送信の兼用は出来ませんが水晶としてはバカ安で手に入るのが魅力です。(時計用IC 3.2768MHzの場合1024/160/1200で出来ます)

 ここで周波数に付いて考えると、[avr96]にある様にカラーTVの水晶を利用すると色々な時間設定が出来ます、ただ16bitカウンターを利用しているので安価なavrでは対応出来ない物があります。
 そこで8bitでも対応出来るタイマで考え直したのが今回の物です。つまり1024/160と2番目の数字が8bitで扱える様にして次のカウンタは外部に付けたカウンタになるのでここを補正する事にしました。

時間の合わせ方
 半端な周波数が並びますが元々水晶は印刷されている周波数より気持ち高い周波数で発振するように製造されています。
 3.5MHz辺だと0.5KHz程度でしようか、これにコンデンサを付け周波数を引き下げて希望の周波数に合わせます。

 この事を逆に考えると、時間から逆に周波数を求め水晶をその周波数に合わせれば希望の時間が得られる事になります。

再利用する為のまとめ
 avrのプリカウンターは1/1.1/8.1/64.1/128.1/256.1/1024があって、これに8bit(256)カウンターが使えます(16bitのものを利用出来る物もある)。
 希望の時間、60秒(0.016666Hz)を考えると1024*160を選択すると2.730666KHzとなります。これを1311倍すると3.579904MHzとなりカラーTVの周波数3.579545MHzに極めて近くなり調整可能周波数になります。

 今2.7306KHzを基準にしましたが、1024*30とすると0.512KHzとなりかなり細かいステップで水晶が選べる事になります(少し割込みが多くなりますが・・・!)。つまり「数字合わせをすればたいていの周波数はSOFTで何とかなる」という事です。(少し解り難いでしょうか!)

 2004/JUN/28 


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