[ ダイポールアンテナを設計する場合のヒント ]
★ここでの計算は地上での高さやアンテナ線の太さを加味していません。
従って、厳密には数字がずれますが実用的にここで計算した数字のDATAで作動します。★実際に地上5m程度上げて調整して周波数を合わせ、地上10m程度に設置した時はアンテナの高さが異なるので周波数がずれます。
普通アンテナを高く上げると周波数が高くなるので長さが不足します。
低い位置で調整する場合、有る程度周波数が上がるので少し長めにしておく必要が有ります。
ワイヤーは切ってしまうと延長するのは面倒ですから、初めは長めにして、切りながら合わせるようにします。★ダイポールはかなりブロードなので細かい計算は不要です、7MHzの場合ワイヤー(片側)10.4mで上げれば大体マッチングが取れると思います。
★ダイポールのインピーダンスは一般に73Ω前後になりますが、これも高さによって変わります、完全に合わせるにはマッチング回路が必要になりますが、このまま使うか両脇をいくぶん下げて「逆V」形にするとインピーダンスが下がり同軸ケーブルの50Ωに近くなります。
SWRは3以下なら使えます、73Ωを考えるとマッチングは良くて1.5程度になりますがバンド幅が広いのでSWR3.0以下におさまるでしょう。★ダイポールアンテナは平衡形のアンテナなので使う時は市販品、自作を問わず必ずバランを使って下さい。
使わないと「8の字」のビームパターンが悪化したり、同軸ケーブルからノイズを拾い易くなります。
7MHzのダイポールアンテナの場合
7MHzの場合全長が21mぐらいになるので10.5mに切って両脇に絶縁物を付ける。
これにはプラスチック類が使える、ポイントは電気的に絶縁されれば良いのだ。上の図の様に両脇は少したらして置き、ここを後で切って周波数を合わせる事にする、切る時は両方同じ長さとする。
プラスチックは黒っぽい物が長持ちする、新規に購入したい場合水道管のジョイントが安くて丈夫でおすすめだ。
これはホームセンターなどで40円前後で売っているねずみ色の物だ、VP-13やVP-16の細い物でも十分で耐久力が有る。
更にケチって半分(1/3)に切っても使えるがのこぎりが必要なので2-3個購入してもたいした出費とはならない。先端はプラスチックで絶縁するが、その先はロープで建物、樹木、ポールなどに結び付ける。
このロープは金属製では駄目で絶縁物(プラスチック系)を使うこと、また先端と建物など取り付ける物まで出来るだけ離すのが理想だがどうしても最低1m以上は取りたいものだ。01/2/5 制作