簡単GPアンテナ
GPアンテナはダイポールアンテナの半分ですから、中央から給電すると、インピーダンスはダイポールアンテナの(73Ω)半分で約35オームになります。(正確にはもっと低くなり、ラジアル4本で24Ωぐらいになります。ここでは35オームで説明します。)
給電部は50Ωではありません。このままでは同軸ケーブルとマッチングが取れません。マッチングの合わせ方は色々な方法がありますが、ここでは「アンテナのインピーダンスは給電部で低く、先端で非常に高くなる」点に注意すると、つまり給電点を「中心ではなく少し先端の方へずらすと、ちょうど50Ωになる点があり、そこに給電」すると同軸ケーブルとマッチングが取れることになります。
このように、給電部を少しずらしてマッチングを合わせる方法を「オフセット給電」といいます。
この辺の関係は図をご覧下さい。赤丸印が給電点です、赤線や青線は電流分布図でパソコンソフトMMANAで計算させたものを抜き出した物です。GPアンテナを試す!
ほんとにこれで作動するのか試して見ました、テストですからラジアルは2本(1.6mm)にしています。
パソコンのDATAからラジアルの長さを各18cm、給電部分の所が8.5cmで、先端にアンテナエレメントを全体で18.7cmになるように、少し長めの銅線を付けました。これでSWR計を見ながら切って行きまます。
これでマッチングはOKで、SWRは1.0近くまで落ちました。意外と簡単にSWRは下がります。製作のポイント
同軸ケーブルとラジアルが出合う所は、電気的に接触させておく必要があります。
ラジアルが浮かんではいけません。ケーブルはラジアルと接触する所までがアンテナとして作動します。
私のはここの所だけ皮をむいて接触させています。
このアンテナはGP動作なのでバンド幅も広く、SWRの低い範囲が広いのでかなりラフに作っても作動します。つまり寸法的にずれてもSWRは下がってくれます。
暇な時にこのGPアンテナを作ってみませんか、ちょうど給電部は半分よりやや低い程度の位置に給電するとSWRは下がります。
オフセット給電のGPアンテナDATAです。 次のDATAを全てコピーして、ファイル「430GP_50ohm.maa」としてMMANAのソフトに掛ければ計算出来ます。又周波数を変更して他の周波数でも使えますので利用して下さい。 注意!*MSのIEはコピーしてそのまま作動するのですが、ネットスケープでは何故かコピーすると各行の先端に2つ「スペース(改行のコマンド?)」が入ってしまいます、これを消せば作動します。 サンプル 始めの行は正常(□□これを削除する) □□* > * □□435.0 > 435.0 □□*** ワイヤ *** > *** ワイヤ *** 以下全ての行 2001/4/19 -4/27 BY JA1HWO |
GP 435MHz 50ohm type BY JA1HWO 2001/4/19 * 435.0 *** ワイヤ *** 6 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.085, 0.004, -1 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.18, 0.0, 8.000e-04, -1 0.0, 0.0, 0.0, 0.18, 0.0, 0.0, 8.000e-04, -1 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, -0.18, 0.0, 8.000e-04, -1 0.0, 0.0, 0.0, -0.18, 0.0, 0.0, 8.000e-04, -1 0.0, 0.0, 0.085, 0.0, 0.0, 0.187, 0.001, -1 *** 給電点 *** 1, 1 w6b, 0.0, 1.0 *** 集中定数 *** 0, 0 *** 自動分割 *** 400, 40, 2.0, 1 *** 計算環境 *** 0, 20.0, 0, 50.0, 120, 60, 0 |