430MHzGP オフセット給電


簡単GPアンテナ

GPアンテナ
 GPアンテナはダイポールアンテナの半分ですから、中央から給電すると、インピーダンスはダイポールアンテナの(73Ω)半分で約35オームになります。(正確にはもっと低くなり、ラジアル4本で24Ωぐらいになります。ここでは35オームで説明します。)

 給電部は50Ωではありません。このままでは同軸ケーブルとマッチングが取れません。マッチングの合わせ方は色々な方法がありますが、ここでは「アンテナのインピーダンスは給電部で低く、先端で非常に高くなる」点に注意すると、つまり給電点を「中心ではなく少し先端の方へずらすと、ちょうど50Ωになる点があり、そこに給電」すると同軸ケーブルとマッチングが取れることになります。

このように、給電部を少しずらしてマッチングを合わせる方法を「オフセット給電」といいます。
この辺の関係は図をご覧下さい。赤丸印が給電点です、赤線や青線は電流分布図でパソコンソフトMMANAで計算させたものを抜き出した物です。

GPアンテナを試す!

GPアンテナ
 ほんとにこれで作動するのか試して見ました、テストですからラジアルは2本(1.6mm)にしています。

 パソコンのDATAからラジアルの長さを各18cm、給電部分の所が8.5cmで、先端にアンテナエレメントを全体で18.7cmになるように、少し長めの銅線を付けました。これでSWR計を見ながら切って行きまます。

 これでマッチングはOKで、SWRは1.0近くまで落ちました。意外と簡単にSWRは下がります。

製作のポイント

 同軸ケーブルとラジアルが出合う所は、電気的に接触させておく必要があります。
 ラジアルが浮かんではいけません。ケーブルはラジアルと接触する所までがアンテナとして作動します。
 私のはここの所だけ皮をむいて接触させています。

 このアンテナはGP動作なのでバンド幅も広く、SWRの低い範囲が広いのでかなりラフに作っても作動します。つまり寸法的にずれてもSWRは下がってくれます。
 暇な時にこのGPアンテナを作ってみませんか、ちょうど給電部は半分よりやや低い程度の位置に給電するとSWRは下がります。

オフセット給電のGPアンテナDATAです。

 次のDATAを全てコピーして、ファイル「430GP_50ohm.maa」としてMMANAのソフトに掛ければ計算出来ます。
 又周波数を変更して他の周波数でも使えますので利用して下さい。

注意!*MSのIEはコピーしてそのまま作動するのですが、ネットスケープでは何故かコピーすると各行の先端に2つ「スペース(改行のコマンド?)」が入ってしまいます、これを消せば作動します。
サンプル 始めの行は正常(□□これを削除する)
 □□* > *
 □□435.0 > 435.0
 □□*** ワイヤ *** > *** ワイヤ ***
 以下全ての行

2001/4/19 -4/27 BY JA1HWO

GP 435MHz 50ohm type BY JA1HWO 2001/4/19
*
435.0
*** ワイヤ ***
6
0.0,	0.0,	0.0,	0.0,	0.0,	0.085,	0.004,	-1
0.0,	0.0,	0.0,	0.0,	0.18,	0.0,	8.000e-04,	-1
0.0,	0.0,	0.0,	0.18,	0.0,	0.0,	8.000e-04,	-1
0.0,	0.0,	0.0,	0.0,	-0.18,	0.0,	8.000e-04,	-1
0.0,	0.0,	0.0,	-0.18,	0.0,	0.0,	8.000e-04,	-1
0.0,	0.0,	0.085,	0.0,	0.0,	0.187,	0.001,	-1
*** 給電点 ***
1,	1
w6b,	0.0,	1.0
*** 集中定数 ***
0,	0
*** 自動分割 ***
400,	40,	2.0,	1
*** 計算環境 ***
0,	20.0,	0,	50.0,	120,	60,	0

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