SKYDOOR USER [3]


SKYDOORに付いてUSERからの質問、疑問

比較的多い質問や疑問
 【SKYDOORを真中で切ったものを使うのは?】

 ループアンテナであるSKYDOORを途中で切る(半分)とループアンテナでは無くなります、形的には[コ]の字になりますね。
 このアンテナはダイポールの変形になって昔からある「ベントタイプ・ダイポール」と成ります。従って、利得はパソコンによるとダイポールアンテナより気持ち下回ります。
 また、ループアンテナではないので設置による地面からの影響を強く受け、打ち上げ角は上がり144MHz以上の周波数ならたいした事もありませんが、6mバンド以上の長い波長の周波数はもろに地面の影響を受けます。

 SKYDOORの特徴は上下各エレメント部分がスタック動作をして、真上や真下方面に出る電波が出難くなっています(この辺の特徴はSKYDOORをご覧下さい)その分エネルギーは前後に出ている物と思われます。
 ループではこの様な動作が期待が出来ますが「途中で切ったアンテナ」の場合、スタック動作はありません。
 SKYDOORはパソコンの計算では3dBd(ダイポールアンテナの2倍)ありますが、実際使って見るともっと差がある様に感じます。八木系のアンテナでは「聞こえていても飛ばない」事が時折ありますがループの場合、聞こえている局を呼ぶ場合たいていQSO出来ます。
 八木でもハイパワーを使えるのなら聞こえている局とQSO出来ると思いますが、一般的ではありません。

 結論として、途中で切ったアンテナは!
A.ダイポールの仲間で利得は標準ダイポールより下がる。
B.折り曲げるので「回転半径が短くなる」特徴がある。
C.立体構造の為作るのが面倒。
D.地面の影響を受けるので、地上高く設置出来ない場合は飛ばないアンテナになる。
E.21MHz以上の周波数ならダイポールだって簡単に出来るので「ダイポールアンテナの方が利得も多くまだまし」と思われます。
 「設置する場所が少ない」等の理由が無ければ、作る意味はあまり無いと思われます。
 【ループを短くしたいが?】

 縦の長さが3/7波長ぐらいなるので「もっと短くしたい」と思われるのでしょうが、短くすると上下方向に漏れる信号が多くなり、最終的にはフォルデットダイポールと同等になります。
 従って、利得低下を容認すればループを短くする事は可能です。この場合おまけとしてバンド幅が広くなるので10mバンドでは有利かもしれません。
 マッチングもRが50Ωに接近し、場合によって50Ωを超えて来るので別のマッチング方法が必要になって来ます。
 【マッチングは他にもある?】

 SKYDOORのインピーダンスは約31Ωですが、別に大きさはこれにこだわっているわけではありません。
 たまたま計算上そうなっただけですが周波数はループの大きさで決り、横幅でインピーダンスが変わります。
 一応Cマッチ(キャパシティ・マッチ)で50Ωに調整してますが、この方法が「50MHzのアンテナでは簡単なのでこれを紹介してます」別の方法でもかまいません。
 その他細かい理由が有るのですが省略します、特に理由が無ければ紹介した寸法を使う事をお薦めします。

 例えば、Lマッチ(ヘアピン・マッチ)とかQマッチ・ガンマーマッチ等どんな方法でもかまいません。
 山へ登るのに正面から登ったり横から又は裏から登る方法があるようにマッチングもどの方法でも良いのです、人によっては「岩場になっている所が好き!」なんて事もありますよねー。

00/3/5 制作  


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