30cmの長さで!
☆50MHzモービルホイップの製作☆


全体の写真

 Eスポや移動局相手に小形なアンテナがあると便利で、小さいと使うのに何かと便利で保管も簡単です。

 材料もコネクター以外ホームセンターで扱っている一般的な物を使って作りました。

 小形なアンテナはバンド幅を十分取れません、SSB用と割り切れば結構使えるので、こんなアンテナを今度のお休みに作って見ませんか。

 FM用に周波数を合わせればもちろんFMにも使えます、また両方使えるアダプターも作って見たので興味ある方はトライして下さい。

アンテナの性能や性質

 短いアンテナは飛びが良くありません、でも使うのに便利だったり場所を取らないので保管が簡単、作るのにも手間取らない、等々FBな特徴があります。

 一方「飛びがいまいちで、バンド幅も十分取れない」などの欠点もありますが、使い方を工夫すれば短いアンテナもけっこう便利に使えます。

回路図

 50MHzのアンテナは1/4波長で約1.5mとなります、作ったのは全長0.3mにしたのでその1/5です。

 アンテナを短くすると「A.リアクタンス(周波数のずれ成分)が発生する」のと「B.抵抗分が下がる」の2つの状態が起こります。

 この内、リアクタンスは容量性のものでコイルを入れて補正することが出来ます。つまりアンテナが短い分コイルを入れて周波数を50MHzに合わせるのです。

 それと「抵抗分が下がる」のは、同軸ケーブルの50Ωに上げなければ成りません。この方法としてリアクタンスを操作する方式で合わせられます。

 方法は簡単でコイルを追加してやれば良いのです、これら2つの方法(両方コイルを入れる)を取ればアンテナとして作動します。マッチングの詳細は調整の所で!

構造と部品

材 料 表
項 目説 明数量
アルミパイプ13mm22cm
アルミパイプ13mm1.5cm
水道管VP-1310cm
コネクターMP-71個
銅線1.2mm20cm
銅線1mm(エナメル)1m
タップビス3mm4個
圧着端子3mm2個
銅板35X40X0.3mm1枚

 アンテナは次の材料を使いました。

@アンテナのエレメント、これはアルミパイプ13mmを使いました。

Aマッチング部分、ここには13mmの水道管(VP13)を絶縁材として使います。

Bリアクタンス補正、コイルは1mmのエナメル銅線を使っています、約1m使いました。

C抵抗分補正、ここで使うコイルもエナメル線でも良いのですがむくの銅線(むき出し)を使って長さの調整を簡単にしています。

Dコネクター、6mなのでM型を使いますが太さ13mmのMP-7を使いました。

E小物としてビス、ラグ(圧着端子端子)を使います、この辺は図や写真を参考にして下さい。

製作編

寸法図

@水道管を10cm長に切ってコネクターにはめます。

 入ったら今度はアルミ管を22cm切って水道管に差し込む。

 もし、水道管に入らずきつい場合はガスコンロでアルミ管及び水道管をゆっくりあぶり暖め、水道管が軟らかくなったらアルミ管に差し込みます。

 この時予め位置を決めて印をし付けそこまで差しこみます。温度が不足すると穴に入らず途中で止まってしまいます、温度が上がり過ぎると水道管が溶け出すので加熱は十分注意すること。

 水道管の先端が溶け出す程度が最適かもしれません、1−2回練習をしましょう。火を使うので火傷に注意し、必ず手袋を使用して下さい。

組み立て(1)

A差し込めたらビスで止めします、タップビス又は普通のビス(この場合タップを別に切る必要がある)を使います。

 コネクターに8cmの銅線を半田付けします、これを下から3cmの所に3mmの穴を開けで通します、この時接触しないように「絶縁のチューブ」を入れておきます。

 ここは短に絶縁すれば良いので、古ハガキを切って接触しないようにするだけでもOKです。

 出した先端は半田付けをする為に丸めておきます。

B1mmの銅線1mを水道管に巻き付けると約14回巻き付けられます、これは少し多いのですが調整の所で直すので始めは全部巻き付けておきます。

組み立て(2)

C抵抗分補正の所は銅線8cmを中央からU字型に加工しで止めておきます。

 これで面倒な組み立ては完了しました、図や写真を参考に製作してください。
 右上の写真を良く見るとアルミ管を差し込んだ段差が少し見えますが、これは暖めて押し込んだ為です。

調整編

@周波数を合わせる

 測定機としてSWR計が必要です、出来ればアンテナ・アナライザーがあると手早く出来ます。

 まず使う車で共振周波数を調べます。SWR特性の下がった所ですがここが50MHzになる様に巻数を調整します。

 14回では低め(例48MHz)に合っているかも知れません、少しほぐして周波数を合わせます。

 コイルのスペースを調整すると、1MHzぐらいは動くので巻数合わせは大体でOKです(製作した物は12回巻きです)。

SWR

ASWRを下げる

 下のU字の長さを変更するとSWRを[1.0]近くまで下げられます。

 もし、抵抗分を測れる物をお使いでしたら抵抗分を測って下さい、Rが50Ωより低い場合補正が不足しているのでU字を狭めてSWRを調べます。

 SWR計だけの場合は広げたり狭めてSWRを下げれば良いのです。

B調整が終わったら
 動かないようにエポキシ樹脂系接着剤で少し固定して見ます。再びSWRを調べOKなら再度接着剤を付けて全体を補強します、3回程度に分けてテストしながら全面に塗ります。

 「接着剤を付けると少し共振周波数が下がる」傾向がありますので少し周波数は高めに調整しておく(50.5MHz)と目的の周波数に合わせられます。

 SSB用で50.3MHzで50.1-50.5MHzまでSWR表のようにカバー出来ます、FM用なら51.2MHz辺りがFBかと思います。

アダプター

試して見る。

 出来上がったので聞こえて来た移動局(JI0TKG/1)を2.5Wで呼ぶと55*53でQSOで来ました、家の影に車があったので信号は弱かったのですが問題無く交信出来使えます。

 何度か使っている内「FMも使えた方がFBだ!」と次のようなアイデアが浮かび早速作って見ました。

 これは始め調整を51.2MHzに調整し、アダプターを差し込んでSSBで使う50.2MHzにする方式です。

アダプター部分

 予備実験の結果、エレメントを約15mm長くすれば共振周波数を1MHz下げる事が出来るので図
 のような物を作ってSSBの時はこれを差し込んで使う事にしました。

 これでFMそれにSSBと両方に使えます、もしもっと小刻みに使いたいのなら固定式では無く可動式にすれば良いので皆さんこの辺は工夫して下さい。

 アンテナはSWR表の様にFMにも出られるのでローカルとのQSOに便利に使っています。

1999/5変換 2009/5 


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