ワークバンドの24MHz に出ようと、手持ちの21MHz のアンテナを改造しました。
ここで紹介する「マルドル社の HB9CV」は現在(96/1)カタログ上から消えて販売されておりません、DATAをいれますので参考にして下さい。
他社のHB9CV もほぼ同様の性能を持っている物と思もわれます、くせの無いアンテナなので自作されてもうまく作動すると思います。
私ごとですがマルドル製品は21MHzの他に28,50MHzを各2本づつ持っております。
同社の製品は軽くて移動に適しており、FBで現在でも良く移動に持って行きます。
(写真の通り)
このアンテナをベースに寸法を変更して24MHz 帯(24.89-24.99MHz)にオンエアしています。
もちろん寸法を更に縮小すれば28MHz 帯も可能ですから必要な方はトライして下さい。
18MHz の方は長さが不足しますからパイプを継ぎ足す必要があります、これは結構めんどうですから別に考えた方が良さそうです。
[材 料]
アンテナを24MHz にするには寸法を短くすれば良いので「特別な材料は必要ありません」。
位相給電のコードの寸法は1/8波長の1.5m長にし先端に圧着端子を付けて作ります、これは現在使われている物(付属)を参考にして作って下さい。
但し、21MHz も使うのであれば位相給電コードは別に必要になります、Fケーブルを使って製作しましょう。位相に付いてパソコンで計算したことがありますが、少しずれても極端に利得が低下することはありませんでした。
従って、21MHzのケーブルをそのまま使っても使えますが「移動の時忘れた!」等だけにして下さい。ここに使うケーブルは電気工事で良く使うFケーブルを使います、ホームセンターの電気の材料の所で売っています、太さは一番細いもので十分です。
この様に2本用意すると移動では両バンド出られるので便利です。
エレメントを短くする方法はパイプを取りつける位置を少しずらすだけです、これでエレメントを24MHz に共振させます。
なを、使ったアンテナは構造的にパイプが薄いのでエレメント・ クランプが噛む所を一回り太いパイプ(28mm)を被せて補強してやりました、しっかりした物ならこの必要もありません。
寸法通り作ればこれで準備OK、後は調整だけです。
[HB9CVに追加する材料] 材 料 詳細 数量 Fケーブル 1.6mm 1.6m 圧着端子 ネジに合う物 4個 アルミパイプ 28mmブーム補強 15cm [調 整]
調整はSWR を下げれば良いのです、ショートバーの位置は21MHzの位置(920mm)から幾分狭めた所にして測ります(調整後850mmになりました)。
なを調整時、アンテナは少なくとも1/2 波長(6m)以上高く設置して調整して下さい。
地上や周りの影響を受けるので「実際に使う高さで調整する」ことをおすすめします。
バンド幅は狭いのでSWR[1.5]以下になっていればそのまま使えます、手こずること無くSWR も合わせられるでしょう。
労力を惜しまなければSWR[1]まで追い込めます、今回のレポートの為に再調整しました。
アンテナの高さは8mで調整し、24.95MHzで共振させる為長さの調整とSWR を下げる為にショートバーを調整し、針がほとんど動かなく所まで追い込みました。
[完成そして運用]
コンデイション的には21/28MHzの中間でDX局の運用もワークバンドということもあって、あまり運用はありません。
国内局でにぎわうEスポシーズンも他のバンドと比べると「山の中」と言う感じであまり聞こえません、逆に聞こえた時がチャンスで珍局もパイルにならず番も直ぐ回って来ます。
また、専用のアンテナを上げている人も少なく2EL程度のアンテナでもこのバンドは十分楽しめます。
写真の先端が少し飛び出しているのは、全体を短くしている為です。
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