21,28MHz 短縮ダイポール・アンテナA(パイプ式)


全体の写真

 アルミパイプ式アンテナはワイヤー式@の物を作って、1年ぐらい経過してから移動用として作りました。

 「動作に付いて」や「コイルの作り方」はワイヤー式と同じですからそちらを参考にして下さい。

 基本動作は1/2波長のダイポールアンテナで28MHzの時はコイルの手前まで動作し、21MHzの時は外側まで作動します。

材 料

 材料はホームセンター(DIY)等で手に入れました、最近大きなお店で色々な材料が売られて助かります。

 アンテナの全長は5m弱ですからパイプの太さは16mmとしました、内側に13mmのパイプを入れて28.7MHz に共振させます。
 これに共振回路を付け、先端に13mm+10mm のパイプを付けますこれは21MHz用です。

寸法図

 コイルの巻き数は少し多く(17回)して全長を短くしました、多少の誤差は共振させるので調整可能です。

 各バンドともパイプ2段接続構造にして、ここをスライドさせて周波数を合わせる方式です。

ホースバンド

 給電部は水道管VP-16を使うとちょうど25mmのアルミパイプに入ったのでこれを使いました。
 25mmのパイプの中心にマストクランプを付けて移動用のポールに取り付けます。

 結局、中央は25mmのパイプにマストクランプを付け水道管VP-16を入れる、これに16mmのアルミ管を入れるて浮かし、ここにタップビスを付けここから給電する。
 この先に13mmのアルミ管を差しVP-13の水道管を付けコイルを巻く、その先に13mmと10mmのアルミ管が付く、ここは21MHzの時に作動する所だ。
 当然のことだが左右は対称だ、説明は片方だけになっているので材料集めは注意して下さい。

製 作

 16ミリと13ミリのアルミパイプは少しすき間があるので割りを入れホースバンド(ホームセンターで50円前後)で止めます。
 これは移動用なので現地で手早くドライバーで固定出来る為に使いました(家で使う場合タップビスで止める)。

コイル部分

 先端の方はあまり長くありませんので一度調整したらその状況でビス止めし固定します。
 水道管に13ミリのパイプが入らない場合は、こちらも少し割りを入れて差し込みましょう。

 中央のマストクランプは25mmのパイプにマストクランプを付けていますが、図や写真を参考に加工して下さい。

 なお製作する時は寸法に少し余裕を持たせておきます、図は調整後のものですから設置の場所により多小変化することも予測出来ます。

パイプの中央

調整そして運用

 調整の基本はエレメントの長さ調整です、他にはありません。

 手順は28MHzから始めます、16/13mmのパイプを長さ調整をして、28.7MHz でSWRが下がる所に固定します。

 OKなら、先端の長さを調整し21.2MHzに合わせます、これはSWR計が下がる点で[1.5] 以下なら合格です、これで使うのには十分です。
 作った物は28MHz で[1] 近く、21MHz は[1.3] となりました。

マストクランプ

 完全に合わないのはお互い多少影響し合うからでデュアルバンドでは厳しいです、21MHzに合わせると28MHzがずれるのでほどほどにしましょう。

 ダイポールアンテナなのでバンド幅も広く、バンド内のSWRは3以下と問題無くこのままで運用出来ます。

 ビームは8の字形ですが短縮アンテナの宿命かコイルが途中に入っているので、ビームの切れ味は悪く、アンテナを回してもサイドで少し信号が低下する程度とあまり期待出来ません。

 なを、このアンテナの1st QSOは29MHzのFM局で59/59で交信しました。
 たまにローカルコンテストがあると出して使っています、2バンド出られて便利になりました。

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[パイプ式の材料表]
材 料詳細数量
アルミパイプ25mm 15cm1本
アルミパイプ16mm 1.5m2本
アルミパイプ13mm 1.1m2本
アルミパイプ13mm 20cm2本
アルミパイプ10mm 10cm2本
水道管VP-16 100mm1本
水道管VP-13 100mm1本
エレメントクランプ-1個
ホースバンド16mm用2本
タップビス3mm8個
銅線1.2mm1.5m
タップビス1.5D-2V30cm

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